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マンガ大賞2020 受賞作品
マンガ大賞2020の結果発表と授賞式が、3月16日に行われていました。
大賞に選ばれたのは、山口つばさ「ブルーピリオド」。
「ブルーピリオド」は成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りながら、どこか空虚で焦燥感を感じて生きている男子高校生・矢口八虎が主人公。そんな八虎が絵を描くことの楽しさに目覚め、美しくも厳しい美術の世界に身を投じていく。美術大学を目指し、青春を燃やすスポコン受験物語だ。同作は月刊アフタヌーン(講談社)で連載されており、単行本は7巻が3月23日に発売。マンガ大賞2019では3位を受賞していた。
「マンガ大賞」とは書店員を中心とした有志による選考委員が、誰かに薦めたいと思う“今一番フレッシュなマンガ”を投票で決める賞。13回目となるマンガ大賞2020では、「2019年1月1日から12月31日までに単行本が発売された作品のうち、最大巻数が8巻まで」のマンガ作品を対象に、94人の選考員による投票が行われた。その上位12作品を「ノミネート作品」とし、その中から各選考員が1位から3位までを選定。ポイント制を集計してトップに輝いた作品を「マンガ大賞」としている。
引用元:コミックナタリー
※写真の帯には「第3位」と書いてありますが、この写真はパンダブが2018年にパンダブ家のマンガを撮ったのものです。
ブルーピリオドの感想
パンダブが読んだ感想(まだ続いていますが)として、美大受験とはこんなにも過酷で難しいものなのか!ということ。これって勉強で東大合格するよりはるかに大変ではないのか…。芸術に秀でている人=天才肌の人で、半分は生まれ持った才能ではないか、そう思ってきました。
でも、ブルーピリオドを読んで、そうではないと気付くんですよね。血のにじむような、寿命が縮まるほどの努力。自分自身との孤独な戦い…
マンガの中に、パンダブがぐっとくる言葉がありました。
『結果を求めた人に 結果が全てじゃないなんて 言うつもりはないわ』
ストンと胸に入ってきた言葉。
パンダブは、とにかく努力したことに対して、「結果なんて関係ないよ、頑張ったじゃない」と言われることが、大嫌いだったんだと再認識したのでした。
そんな名言もたくさん。それも、マンガの中でさらっと出てきます。
パンダブ家の息子①は、美術部。
高校の授業も、美術専攻です。
その息子もこのマンガを読んでいますが、読むたびに「苦しい」と言ってきます。
面白いんだけど、読み進めていくたびに苦しくなると。
同じ美術を学ぶものにとって、何か感じるものがあるのでしょうね。
小さい頃から絵が得意で、周りに褒められて。彼自身も絵を描くことが大好きで。中学では全く勉強をせずに、ただ楽しく学校に通っていました。
それでも周りから言われるんですよね、「勉強できなくても絵の道に進んだらいいじゃない。それを仕事にすればいいじゃない。」
彼自身が今、芸術がそんな簡単なものではないことに一番気づいていて、それは自分自身の覚悟であったり、圧倒的な努力の差だったり。気づいているからゆえに、それを真正面から受け取らなければいけない「ブルーピリオド」が、苦しくなるのでしょう。
親として、そんな葛藤をおこしてくれる「ブルーピリオド」に最敬礼です。
もがいて高校生活を送って欲しい。
やる気にさせてくれるマンガ
じゃあ、絵や芸術に興味のない人が読んだら面白くないのかといったらそうではなくて。
きちんと青春マンガにもなっているし、何より主人公の成長が手に取るように分かるのは読んでいて面白いです。何の仕事をしている人だって、自分の仕事に対してや趣味に対して、もう一度考えさせてくれるマンガだと思います。
「やる気にさせてくれる」「気分をあげてくれる」というのは、今おかれている状況で、大切なことの1つだと思います。
何はともあれ、読んでみていただけると嬉しい!
パンダブでした!
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